誰かのようになろうとしても
あなたは何者にもなれない。
なれないのは、ならなくてもいいから。
元々その必要が無いから。
あなたがあなたとして生きるために
この世に生まれてきたように。
あなたはあなたでしかないのだから。
そのままのあなたで
もうすでに、完璧な存在なのだから。
---
たとえば、
「あの人、すごいな」って
あの人になろうとしてみるけど
頑張ってもなぜか
あの人にはなれなくて。
「あの人にはできて
なんでわたしには出来ないんだろう」って
憧れの人みたいになれるように
いっぱいいっぱい、頑張ってみたりして。
頑張ってもなんだかしっくりこなくて
もっともっと頑張ろうとするたびに
心も身体もどんどん、重くなっていく。
心も身体も、なんて正直なんだろう。
「本当はそんなことしたくない」と
ストライキを起こす。
その正直さがとんでもないことに思えて
ただただ見て見ぬふりをしてしまうときもある。
---
たとえば、
「今の自分とは違う、なにかにならなければ」と
その「なにか」を追ってみるんだけど
なんだか違和感。
なんだか違う気がして。
色んな色んな
「今の自分を変えてくれそうななにか」
に手を出すんだけど
その「なにか」は、
本当の意味で自分自身を変えてくれるものではなかった。
---
たとえば、
今の自分でいることが
なんだか不安だから
「いやいや、わたしなんて」と
人よりも一歩二歩、後ろに隠れて。
「このままの私で目立ったら
なにか怖いことが起きる」
そうどこかで不安に思ってしまったりして。
なるべく、他の誰かと同じようにと。
自分を消すことばかり考えていたことも
あるかもしれない。
でも、同じになれない自分もまた
悲しく思ってしまったりして。
---
なれないのは、ならなくてもいいから。
元からその必要が無いから。
あなたは何者にもなれない。
あなたはあなたでしかないのだから。
そのままのあなたで
もうすでに、完璧な存在なのだから。
---
赤は青にはなれない。
黄色は緑になれない。
でも、赤は赤だし、黄色は黄色で。
あなただけのそのままの色に
あなただけの役割があるのだとしたら。
あなたのカラーは
他の誰にもなれない、唯一無二の存在感。
あなたは、もう充分に「なにかになろう」と頑張ってきた。
これからは、その素の、元々の、あなたの、ままで。
あなたは、もっともっと目立っていいのだ。
もう、誰かと同じようになろうとしなくていいのだ。
---
世界は、あなたがあなたを
ありのままに鮮やかに生きることを望んでいる。
世界の方が
あなただけのカラーを、必要としている。
自分の鮮やかさを、華やかさを、艶やかさを。
上からなにかを塗らなければとしなくとも。
もう、隠さなくていいのだ。
もう。 これ以上。
---
でももちろん
なにかになろうとしたっていい。
大嫌いなあの人や
傷付けてきたあの人たちのような
「あいつらみたいになるもんか」
そう思うような人にも、なったっていい。
「なっちゃダメ」と思っているものに
なったっていい。
そして
「なににもならないそのままの自分」
それも、本当は選ぶことができる。
なってもいいし、ならなくてもいい。
ぜんぶ、ぜんぶ、"わたし"が選べる。
自由に選べる世界に、私たちはいるんだな。
---
色と対話していると
色々なことを教えてくれます。
この色と、この色と、この色、って
色の「個性」や「違い」を選んで。
色の違いを見比べても
「ただ違う」だけしかない。
『ただ、違う』だけ。
そのただ違うだけの一色一色を
きれいだなぁと思いながら描くとね。
色と色が交じり合って
もっともっと鮮やかになってくれる。
わたしたちも、一緒なんだよね。
誰にも代わることのできない
「隠しきれない」美しさを
私たちはもう、すでに持っているんだ。
だから私たちは
肉体を持って生まれてきたんだと思う。
肉体そのものは交じり合えないからこそ
教えてくれているんじゃないかな。
『ただ、わたし』
と
『ただ、あなた』
ただ違うだけ。
ただそれだけなんだと。
---
<こちらもやってます>
・Instagram(インクアートとあなたへの言葉)