そういえば幼い頃、夢を見ることが好きだったなと、ふと思い出した。
夢という名の妄想でも、その妄想の世界を駆け巡っているとき、言いようのないわくわくを感じていた、今よりもちいさなわたし。
形になることはないかもしれない。
でもそんなの、関係なくて。
ただ、その夢を縦横無尽にひろげていきたいと思っていたんだと。
とにかく小説が書きたくて、語彙も漢字もままならなくても、あこがれるファンタジーの世界を言葉にしていた。
大好きなアニメのキャラクターが、もし自分だったらって、妄想で手の先から魔法陣出したりもしていた。
子供のころだけじゃない。
大人になってからも、「夢」の定義は少し変わってしまったけど、それでも「こんな世界を見てみたい」って気持ちは、確かに、確かにあるんだと思う。
「こんな世界観を作りたい。」と、音楽からインスピレーションをもらって、頭の中で自由に舞い踊っていたりもした。
「この感じを伝えたい。」と、そんな目に見えない何かを形にしたくて、寝る間も惜しんでパソコンに向かい合った。
子供のころと、大人の自分とは、確かに違っている。
「もう子供の頃みたいになんて」と、大人の自分に不自由さを感じることもある。
いつかの夢物語が現実になることはない。
そんな現実を大いに学んできた大人の自分。
それでも、
そういえば、夢を見ることが好きだった。
そして今でも、「こんな世界を見てみたい」と思っている。
わたしはまだ、夢を見たいと思っている。
そしてわたしは今でも、見たことのない世界を見てみたいと思っている。
だとしたら、どんな夢を見てみたいだろう。
見たことのない世界を、どう作っていきたいだろう。
あなたは幼い頃、どんな夢を見ていましたか。
そしてあなたは今、どんな世界を見てみたいと思いますか。
そういえば、今のわたしの夢がひとつある。
願わくば、子どもの頃の自分に聴いてもらいたい。
そして一緒に、その夢の叶え方を考えてもらいたい。
どんなに自由でのびやかなアイディアを教えてくれることだろう。
「今のわたしの夢は、幼いあなたを、今のわたしを、死ぬまでしあわせにすることだ。」と。
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